ABSTRACT 1026(P4-3)
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内皮細胞による新しいアポトーシス誘導系:内皮細胞由来IL-8の関与:照井康仁1,笠原忠2,冨塚浩1,上井雅哉1,森政樹1,池田正幸3,,伊藤岳人3,,田中美順3,,山田宗夫3,,島村誠一3,,小沢敬也1,畠清彦11自治医大・血内,2共立薬大・生化,3,森永乳業・生科研)

Novel apoptosis-inducing system involving endothelial cells by IL-8: Yasuhito TERUI1, Tadashi KASAHARA2, Hiroshi TOMIZUKA1, Masaya UWAI1, Masaki MORI1, Masayuki IKEDA3,, Takehito ITOH3,, Miyuki TANAKA3,, Muneo YAMADA3,, Seiichi SHIMAMURA3,, Keiya OZAWA1, Kiyohiko HATAKE1 (1Div. Hematol., Jichi. Med. Sch., 2Div. Biochemistry, Kyouritsu Pharma. Coll., 3,Biochemical Res. Lab.,Morinaga Milk Indust. Co.)

【目的】我々は、白血病細胞由来アポトーシス誘導因子のひとつとして内皮細胞型IL-8を同定し、そのin vitro, in vivoでの白血病細胞に対するアポトーシス誘導効果を明らかにしてきた。今回、内皮細胞型IL-8の生物学的意義を検討した。【方法】種々の刺激(LPS, IL-1α, TNF-α, IFN-γ, M-CSF)による単球および内皮細胞からのIL-8の産生をELISA法およびフローサイトメトリー法により検討した。その際の白血病細胞に対するアポトーシス誘導効果の有無にTUNEL法を用いた。内皮細胞と白血病細胞との細胞間相互作用によるIL-8の産生およびアポトーシス誘導効果を検討した。【結果】内皮細胞は特にIL-1αおよびTNF-αにより内皮細胞型IL-8を産生し、白血病細胞にアポトーシスを誘導した。内皮細胞と白血病細胞との細胞間相互作用により内皮細胞型IL-8を産生し、白血病細胞にアポトーシスを誘導した。【結論】内皮細胞を主体としたアポトーシス誘導系が新しく見い出され、内皮細胞型IL-8が抗腫瘍効果に重要な役割をしていることが示唆された。