ABSTRACT 1042(P4-3)
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培養ヒト卵巣癌細胞のFas依存性アポトーシス誘導シグナルにおけるcaspase-3の活性化
早川あけみ1, 鈴木治彦2, 岡本知光3, 田尻久雄4,横山逸男5,中島 泉2:(1名大.医.機器セ,2名大.医.免疫,3名大.医.産婦,4国立がんセ.内視,5名大.医.2外.)

Signal transduction of caspase-3 activated apoptosis in human ovarian cancer cells: Akemi HAYAKAWA1, Haruhiko SUZUKI2, Tomomitsu OKAMOTO3, Hisao TAJIRI4,Itsuo YOKOYAMA5 and Izumi NAKASHIMA2 (1Dep. Equp. Center, 2Dep. Imm., 3Gy. and 5Su., Med. Nagoya Univ., 4Nat. Cancer Hosp. East)

[目的]我々はFas-receptorの発現するヒト卵巣癌細胞に、Fas依存性とFas非依存性のアポートシスをおこす細胞があることを見い出したのでそのメカニズムを検討した。[方法]卵巣癌細胞株NOS4とSKOV-3を5x106/mlに調整,anti-Fas antibody (0.2 g/ml), sphingomyelinase(400U/ml), ca ionophore A23187 (10μg/ml)を投与し,24時間後のDNA 断片化をFlow cytometry で定量した。また、各薬剤投与後3時間 6時間 20時間のICE/CED-3活性を、その基質であるPhiphilux-G6D2(5μ/ml)を用いてFlow cytometryで定量した。[結果]NOS4はanti-Fas anti-body, sphigomyelinase, caionophore-A23187でアポートシスが生じた。SKOV-3はFas抗体に依存せずCaシグナル及びセラミドでアポートシスが認められた。CED-3活性はFasシグナル依存性のNOS4で上昇がみられた。[考察]Fasシグナルによりアポトーシスが生じる卵巣癌細胞では、caspase-3の活性がシグナルに関与していると示唆された。