ABSTRACT 1066(P4-3)
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新規Geranylgeraniol誘導体Geranylgeranylamine の形質転換細胞でのJNK活性亢進とアポトーシス誘導:浦 等,小原 剛,丹野誠志,藤井常志,水上祐輔,伊澤 功,西野徳之,高後 裕(旭川医大・3内)

Geranylgeranylamine induces apoptosis in ras transformed fibroblasts through activated JNK : Hitoshi URA, Takeshi OBARA, Satoshi TANNO, Tsuneshi FUJII, Yusuke MIZUGAMI, Tutomu IZAWA, Noriyuki NISHINO, Yutaka KOHGO (Dept. of Internal Medicine, Asahikawa Medical College)

(目的)種々のイソプレノイドが癌細胞の増殖を抑制 すると報告されているがその作用メカニズムは明らかにされていない.今回我々はGeranylgeraniolの誘導体であるGeranylgeranylamine (GGA)のras形質転換細胞におけるアポトーシス誘導を検討した.
(方法)用いた細胞はNIH3T3, K-ras-transformed NIH3T3(K-R)である.GGAを0-100μMの濃度で細胞に添加し経時的にDNAを抽出し,2%アガロースゲルにてDNAの断片化を検出した.GGAによるアポトーシス誘導時のK-RにおけるJNK活性を抗リン酸化抗体を用いWestern blottingで検出した.
(結果)GGAは3μMの濃度よりK-R にアポトーシスを誘導したが,NIH3T3では50μMの濃度でもアポトーシスを認めなかった.GGAをK-Rに添加後約6時間でK-R にアポトーシスを認めた.K-Rにおいてアポトーシスを誘導する GGAの濃度に一致してJNK活性が亢進することが示され,GGAをK-Rに添加後約1時間でJNK活性はGGAの濃度依存性に亢進した.
(結論)Geranylgeraniolの誘導体であるGGA は, JNK活性を亢進させ,形質転換 細胞特異的にアポトーシスを誘導した.