ポスターセッション

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ヒトgp125 H 鎖 / CD98 cDNA 導入細胞に特異的発現している遺伝子群：Differential Display ( DD 法 )による解析：原　香里¹,益子　高¹,榎本武美¹,橋本嘉幸² (¹東北大・薬・遺伝子薬学,²佐々木研)

Specific Genes Expression in Transfectants Introduced with Human gp125 Heavy Chain / CD98 cDNA : Analysis with Differential Display (DD) : Kaori HARA¹, Takashi MASUKO¹, Takemi ENOMOTO¹ and Yoshiyuki HASHIMOTO² (¹Dept. Mol. Cell Biol., Pharm. Inst.,Tohoku Univ., ² Sasaki Inst.)

（目的）増殖期の正常細胞や癌細胞で広範に発現しているgp125H 鎖 / CD98 の細胞悪性化における役割を調べる目的で、ヒトの全長及び欠失型 CD98 蛋白を発現するトランスフェクタントを樹立し、DD 法によりこれらの細胞で特異的に発現する遺伝子群の解析を試みた。
（方法）扁平上皮癌 A431 の mRNAよりRT-PCR にて増幅した 全長及び欠失型ヒトgp125 H 鎖 cDNAを発現ベクターpcDNA3 に連結し、マウス線維芽細胞 NIH3T3 に導入した。樹立したトランスフェクタントより RNAを抽出し、DD 法により mRNA 分子種を比較検討した。
（結果と考察）全長（530a.a.）及び欠失型（232a.a. または413a.a.）ヒト gp125 H 鎖 cDNA 導入細胞で NIH3T3 や対照トランスフェクタントには認められない特異的な mRNA 分子種が多数検出された。これらの中には HSP family に属する既知の遺伝子に加え、未知遺伝子も含まれていた。現在、 Northern blot 解析で特異性の確認された遺伝子断片を材料にタンパク翻訳領域のクローニングを進めている。