ABSTRACT 1139(P4-6)
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PKC alphaの活性化は胃癌細胞株のアノイキスを亢進する : 奥田博介、安達正晃、苗代康可、関谷増夫、日野田裕治、今井浩三(札幌医大・1内)

Activation of protein kainse C alpha augments anoikis in gastric cancer cells : Hiroyuki OKUDA, Masaaki ADACHI, Yasuyoshi NAISHIRO, Masuo SEKIYA, Yuji HINODA, Kohzoh IMAI(1st Dept.Int.Med., Sapporo Med. Univ. Sch.Med) 

(目的)上皮細胞はインテグリンを介する細胞外マトリックスからのシグナルにより、増殖・分化などの制御を受けている。このシグナルが断たれると、多くの上皮細胞はアポトーシス(アノイキス)におちいる。癌転移の多くのプロセスで、癌細胞はアノイキスに直面しているものと推測される。今回我々は癌転移の抑制を最終目標として、アノイキスを制御する機序について検討した。(方法・結果)ヒト胃癌細胞株MKN 45およびMKN 74にTPA 10nMを加え、付着および浮遊培養したところ、浮遊条件でのみ細胞のviabilityが著しく低下し、DNA fragmentationが観察され、アノイキスの亢進を認めた。一方 conventional PKCの阻害剤の投与により、アノイキスの亢進が阻害された。またCos 7細胞にPKC alphaを過剰発現させたところ、アノイキスの亢進を認めた。(考察)MKN 45およびMKN 74において、PKC alphaの活性化によりアノイキスは亢進した。このことは、PKC alphaの活性化により胃癌細胞の転移抑制が可能となりうることを示唆している。(本研究に際し、神戸大・小野功貴先生より、rat PKC alpha c DNAの供与をうけた。)