ABSTRACT 1146(P4-6)
DNAウイルス(SV40,HPV18)癌遺伝子によって誘導されたアポトーシス制御機構の解析:
中村隆文1,木村美晴1,榎本隆之1,村田雄二1,Heiner Westphal 2(1阪大・医・産婦,2米国国立衛生研究所)
Analysis of apoptosis induced by oncogenes of DNA virus(SV40,HPV18) Takafumi NAKAMURA1, Miharu KIMURA1, Takyuki ENOMOTO1, Yuji MURATA1, Heiner WESTPHAL2 ( 1Dept.of OB/GYN, Osaka Univ. Med. Sch., 2NIH)
マウスのαA-crystallin promoter によりSV40 T antigensとHuman papillomavirus type 18 E6E7 (HPV18E6E7)を水晶体組織特異的に誘導したモデルマウスを作製してきた。また同じ promoter用いてHuman wild-type p53, Human mutant p53とHuman wild-type pRBをそれぞれを水晶体細胞に発現するトランスジェニックマウスを作製した。これらのトランスジェニックマウスとP53 ノックアウトマウスを用いて交配実験を行い、水晶体の組織学的解析とアポトーシスの誘導の解析をおこなった。マウスの水晶体のアポトーシスはMutant T antigenとHPV18 E7 oncoproteinによって誘導され、p53とpRBのバランスによって制御されていることを明らかにした。