ポスターセッション

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白血病細胞株TK-6に発現する異常Myb蛋白の、血液分化関連遺伝子promoterに対する作用：
富田章裕¹、唐渡雅行¹、都築忍¹、小杉浩史¹、大橋春彦¹、村手隆¹、木下朝博¹、齋藤英彦¹ (¹名大・医・一内）

The effects of truncated Myb protein expressed in human leukemia cell line TK-6 on promoters of hematopoietic differentiation related gene. : Akihiro TOMITA , Masayuki TOWATARI, Shinobu TSUZUKI, Hiroshi KOSUGI, Haruhiko OHASHI, Takashi MURATE, Tomohiro KINOSHITA, Hidehiko SAITO (¹1st Dept. Int. Med., Nagoya Univ. Sch. Med.)

v-myb遺伝子は、ニワトリの白血病ウイルスAMV, E26から独立に単離されたproto-oncogeneである。細胞性遺伝子c-mybは造血系細胞に特異的に発現し、転写活性化能を有する核内蛋白質をコードしている。ヒトCML T-cell blast crisis患者の胸水細胞より樹立されたTK-6細胞株は約55kDaの異常Myb蛋白(Myb^TK-6)を発現しており、これは一方のalleleのmyb遺伝子再構成による、Myb蛋白のNegative Regulatory Domainの欠失が原因であることを確認し、1996年の当学会にて報告した。 今回我々は、造血幹細胞における正常MybおよびMyb^TK-6の役割を明らかにする目的で、potential Myb siteを含む種々の血液分化関連遺伝子promoterに対する作用を検討した。erythroid lineageおよびmyeloid lineageに特異的なpromoterの検討では、　Myb^TK-6はc-Mybに比べ約4倍のtransactivation activityを示した。またpromoterの違いにより反応性に特徴的な差が認められ、現在その詳細なmechanismにつき検討中である。