ABSTRACT 1311(P5-1)
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転写制御因子GCFのcDNAと蛋白質構造の修正: 毛培忠1、瀧本将人1、山崎等2、衛鋼1、三浦哲哉1、Alfred C.Johnson3, 葛巻暹1 (1北大 医 癌研 遺伝子制御, 2東海大医 病理, 3Lab. Mol. Biol. NCI, NIH)

Revisions of cDNA and protein structure of transcription factor GCF: Mao PEIZHONG1 , Masato TAKIMOTO1, Hitoshi YAMAZAKI2, Wei GANG1, Tetsuya MIURA1, Alfred C. Johnson3 and Noboru KUZUMAKI1 (1Div. of Gene Regulation, Cancer Inst., Hokkaido Univ. School of Medicne, 2Tokai Univ. School of Medicine, 3LabMol. Biol., NCI, NIH)

「目的」転写制御因子GCF(GC Factor)は、癌細胞の増殖を抑制することが報告されている。GCFはそのN末側のアミノ酸配列が極めて塩基性に富むことなどが知られている。今回その構造を再確認することを目的した。
「方法と結果」1) 5'RACE法によりGCFの5'endを決定した。以前に発表されたcDNAの308番目より5'側の塩基配列は、存在しなかったが、新たな31bpの塩基配列を同定した。これは、Genomic DNAの塩基配列の決定やRNase Protection Assayの結果と一致した。
2)正常及び癌細胞株を含む複数の細胞のmRNAのRT-PCR産物の塩基配列解析では、発表されているcDNAの 787番目のTは、実際には存在しない。
3)851と852番目の塩基の間には114塩基よりなる挿入配列が見い出された。これは同様に正常細胞を含む複数の細胞で確認された。
「結論」修正されたGCF蛋白質は、そのアミノ酸配列にframe shiftが生じ、発表されているcDNAの346番目のAより翻訳される781個のアミノ酸からなる。