ABSTRACT 1408(P5-7)
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腎癌におけるcyclinD1,cyclinD2の過剰発現:小林一樹,近藤慶一,吉田実,馬場理也,金子茂樹,酒井直樹、岸田健.池田伊知郎,穂坂正彦,八尾正祐(横浜市大・医・泌)

Overexpression of cyclinD1 and cyclinD2 in rnal cell cancers : Kazuki KOBAYASHI, Keiichi KONDO, Minoru YOSIDA, Masaya BABA, Shigeki KANEKO, Naoki SAKAI, Takeshi KISIDA, Ichiro IKEDA, Masahiko HOSAKA and Masahiro YAO (Dept. Urol.,Yokohama City Univ.)

(目的)cyclinsはcell cycleの調節に重要な働きをしている。そのうちD-type cyclins(D1,D2 and D3)は G1期を調節する。cyclinD1は乳癌、頭頚部癌、喉頭癌、膀胱癌、肺癌で増幅と過剰発現を認めている。今回我々は、腎癌においてmRNAレベルおけるD-type cyclinsの発現とStage,Grade,病理組織との関係について検索した。cyclinD1については、DNAの増幅についても検索した。
(対象、方法)41人の腎癌患者から摘出された癌組織と正常腎組織を使用した。癌、正常組織よりDNA,RNAを抽出し、Southern blot法、Northern blot法を用いて解析した。
(結果)cyclinD1はDNAの増幅は認めなかったが、RNAレベルにおいて41例中27例(66%)に過剰発現を認めた。cyclinD2はRNAレベルにおいて33例中20例(61%)過剰発現を認めた。cyclinD3の過剰発現は認めなかった。