ポスターセッション

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胆道癌におけるMicrosatellite instabilityの検討：須藤隆之¹、幅野渉²、菅井有²、上杉憲幸²、船渡治²、中村眞一²、佐々木亮孝¹、斎藤和好¹（¹岩手医大、外科、²岩手医大、病理）　

Microsatellite instability in cancer of the biliary tract: Takayuki SUTO¹, Wataru HABANO², Tamotsu SUGAI², Noriyuki UESUGI², Osamu FUNATO², Shin-ichi NAKAMURA², Ryoko SASAKI¹, Kazuyoshi SAITO¹ (¹Dept. of Surg.,　²Division of Pathology, Central Clinical Laboratory, School of Medicine, Iwate Medical University)
　
〔目的〕近年遺伝性非腺腫性大腸癌においてDNAミスマッチ修復遺伝子の異常を反映するmicrosatellite instability(MSI)が報告されている。しかし、胆道系悪性腫瘍におけるMSIの生物学的意義については、知られていない。そこで、胆管癌、乳頭部癌を用いて、MSIの悪性度の有用性を検討した。〔対象、方法〕胆管癌38例、乳頭部癌16例について7種類のマイクロサテライトマーカー(BAT26, D1S199, D2S123, D3S1611, D10S197, GLUR6, UT762) を用い、Gene scan (Perkin-Elmer社製）にてMSIの有無について検討した。なお、1種類以上のマーカーについてMSI陽性の症例を、MSI陽性例とした。〔結果〕胆管癌における、MSI陽性率は、13.2％（5/38）、乳頭部癌では、6.3％（1/16）であった。MSIは、臨床病理学的因子、予後と相関しなかった。〔結論〕胆道癌におけるMSIは、生物学的悪性度と相関しなかった。