ポスターセッション

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Replication error positive phenotypeを示す子宮内膜癌における腫瘍周辺リンパ球浸潤動態とその遺伝子変異の特徴：藤岡　徹¹、木花敏雅^1,2、浜田雄行¹、伊藤昌春¹（¹愛媛大・産婦、²愛媛県立中央病・産婦）

Severe lymphocyte infiltration around tumor and characteristic genetic alterations in endometrial carcinoma of replication error positive phenotype: Toru FUJIOKA¹, Toshimasa KIHANA^1,2, Katsuyuki HAMADA¹, Masaharu ITO¹ (¹Dept. of Obstet. and Gynecol., Ehime Univ., ² Dept. of Obstet. and Gynecol. Ehime Prefectural Ctr. Hosp.)

［目的］Replication error positive (RER+) phenotypeを示す子宮内膜癌における臨床病理学的特徴、および遺伝子変異の特徴を知ることにより、microsatellite instability(MI)が子宮内膜癌において意味ある遺伝子異常か否かを検討する。［方法］子宮内膜癌90例において15のmicrosatelliteを用い、instabilityの多い7領域のうち2領域以上でinstability を示すものをRER+とし、RER+tumor, RER-tumorにおける臨床病理学的事項および、Ki-ras, p53遺伝子のmutationおよびBAX, TGFβ-RII, IGF-IIR, E2F-4, hMSH3, hMSH6遺伝子の繰り返し配列領域のframeshift mutationを比較検討した。［結果］RER+ tumorは19例に認められた。 RER+ tumorの周辺にはリンパ球浸潤が著明であった(P<0.001, χ²検定)。両群でKi-ras, p53遺伝子変異の頻度に差は認められなかったが、 RER+ tumorで BAX, TGFβ-RII, IGF-IIR, E2F-4, hMSH3, hMSH6遺伝子のいずれかの変異は有意に多かった(P<0.0001, Fisher's test)。［結論］MIは子宮内膜癌においても特徴的な遺伝子変異であることが示唆された。