ポスターセッション

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悪性腫瘍細胞フェリチンの糖に関する研究：
浅川英男¹、寺村安雄²、宮内聡³、松下央⁴、櫛泰典⁵、窪田哲朗¹、森　亘⁶、（¹東京医歯大・医・保健衛生、²第一化学産業・東海研、³生化学工業・東京研、⁴虎の門病院・病理、⁵東京医歯大・医・分子医化学、6^東大・医・病理）

A study on carbohydrate in ferritin of malignant cells : Hideo ASAKAWA¹, Yasuo TERAMURA², Satoshi MIYAUCHI³, Hiroshi MATSUSHITA^4, Yasunori KUSHI⁵, Tetsuo KUBOTA¹, Wataru MORI⁶ (¹ School of Allied Health Sci., Tokyo Med. and Dent. Univ., ² Daiichi Pure Chem. Corp. Ltd. Res. Inst., ³ Seikagaku. Corp. Ltd. Res. Inst., ⁴ Dept. of Path. Toranomon Hosp., ⁵ Dept. of Biochem., Faculty of Medicine, Tokyo Med. and Dent. Univ., ⁶ Dept. of Path., Faculty of Med., Univ. of Tokyo.)

［目的］悪性疾患患者血清中のフェリチンの由来は単一ではない。そこで、腫瘍細胞に由来するフェリチンの特徴、特に糖鎖について追求した。
［材料および方法］各種悪性腫瘍細胞フェリチン、正常肝細胞フェリチンの糖組成をHPLCで、また、各種レクチンとの親和性をイムノドットブロット法を用いて検討した。さらに抗HeLa細胞フェリチンに対するモノクローナル抗体（MoAb 04231）およびi-active gangliosideに対するMoAbを用いて、各種培養細胞、悪性腫瘍組織の染色を行った。
［成績］HPLCによる各種腫瘍組織での糖組成分析結果は、腫瘍組織フェリチンでは、含有糖鎖量が多かった。特にシアル酸のうち、NGNAは腫瘍性フェリチンにのみ認められた。
［結語］腫瘍性細胞由来フェリチンと正常肝組織フェリチンとの相違はシアル酸にのみ認められ、NGNAは腫瘍細胞フェリチンにのみ認められた。