ABSTRACT 1731(P7-1)
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肺腺癌におけるautocrine motility factor とその receptorの発現 と癌進行、予後との関係:高浪 巌, 小平  進(帝京大.1外)

Expression of autocrine motility factor and its receptor correlates with tumor progression and prognosis in pulmonary adenocarcinoma:Iwao TAKANAMI, Susumu KODAIRA(Dept.of Surgery, Teikyo Univ.)

[目的]cell motility 因子は癌の運動性に関与し癌の進行に影響を及ぼすと考えられている。その因子の一つとして autocrine motility factor(AMF)とその receptor (AMF-R) が発見された。今回、肺腺癌におけるAMF並びにAMF-Rの発現が臨症像や予後にどのように影響しているか否か検討したので報告する。
[対象と方法] 切除肺腺癌においてAMF、AMF-Rの免疫組織学的検索を行い臨症像並びに予後との関係を比較検討した。
[結果、結論]AMF,AMF-Rは癌の細胞質に主に発現が見られ陽性率はそれぞれ66%、49%であった。AMFの発現した症例はAMF-Rにも発現が見られ二つの発現は相関した。AMF, AMF-Rと臨症像との関係はそれぞれリンパ節転移症例に発現が多く見られた。 AMF, AMF-R はそれぞれ発現のないものでは予後が良好であった。AMF、AMF-Rは腫瘍進行において重要な役割を演じその発現が見られたものでは予後が不良であった。