ABSTRACT 1838(P7-6)
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非小細胞肺癌における腫瘍血管新生とアポトーシス-患者予後との相関:谷口哲郎1,千葉幸夫1,加藤泰史1,中村誠昌1,宮永克也1,天谷博一1,松村光誉司1,下松谷匠1,堀内哲也1,谷川允彦21福井医大・2外,2大阪医大・一般消外)

Tumor angiogenesis and apoptosis in human non-small cell lung carcinomas-association with patient prognosis :Tetsuo TANIGUCHI1 , Yukio CHIBA1 , Yasushi KATOH1 , Tomoaki NAKAMURA1 , Katsuya MIYANAGA1 , Hirokazu AMAYA1 , Mitsuyoshi MATSUMURA1 , Takumi SHIMOMATSUYA1 , Tetsuya HORIUCHI1 , Nobuhiko TANIGAWA2 (12nd Dept. of Surg., Fukui Med. Univ., 2Dept.of General and Gastrointestinal Surg., Osaka Med. College)

[目的]非小細胞肺癌患者の切除肺癌組織で血管新生とアポトーシスを調査し予後との関連を検討した。[対象・方法]非小細胞肺癌切除症例101例を対象にした。パラフィン包埋標本を用い、腫瘍内微小血管密度(IMVD)は、抗CD34抗体で、アポトーシスはTunel法で検討した。[結果]IMVDの平均値は76.1±32.4(中央値71)であり、Apoptotic Index(AI)の平均値は1.57±0.92(中央値1.39)であった。IMVDとAIは逆相関を示した(R2=-0.402,P<0.0001)。IMVDの中央値71をcut off値とした高値群と低値群に2分すると、低値群の方が有意に生存が延長していた(P<0.05)。AIの中央値1.39をcut off値とした高値群と低値群に2分すると、それぞれの生存曲線に有意差はなかった。Coxの比例ハザードモデルによる解析にてIMVDが独立した予後因子となることが示されたが、AIは独立した予後因子とならなかった。[結論]腫瘍内微小血管密度とアポトーシスは逆相関を示した。