ABSTRACT 1846(P7-7)
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血中hydroxypyridinolineの骨転移マーカーとしての有用性―前立腺癌臨床例での検討:西嶋由貴子,根本良介,中村勇夫,内田克紀,原田昌興守谷第一・泌,鳥取県立中央・泌,筑波大・臨床・泌,神奈川がんセ・臨床研)

Usefulness of serum hydroxypyridinoline as a marker of bone metastases of the prostate cancer-clinical study: Yukiko NISHIJIMA1, Ryosuke NEMOTO2, Isao NAKAMURA2,Katsunori UCHIDA3, Masaoki HARADA4 (1Dept. of Urol., Moriya Dai-ichi hosp., 2Dept. of Urol. Tottori Prefectural Central Hosp.,3Dept. of Urol.,Inst. of Clin. Med., Univ. of Tsukuba,4Dept. of Path., Kanagawa Cancer Center)

(目的)骨代謝の指標として用いられる骨コラーゲン架橋のhydroxypyridinoline(HP)を前立腺癌の骨転移マーカーとして用いることができるかを検討した。(対象・方法)未治療前立腺癌37例について、血中HPを測定し、骨転移との関連を検討した。HPの測定は帝人(株)医薬開発研究所薬理研究部によった。同時にPSAも測定しその関連についても検討した。(結果)骨転移のないステージA、B、CについてはHP値は比較的低値であったが、骨転移のあるステージDでも12例中6例は低値を示した。 1例はPSA値は低値であってもHPが高値を示した。(結論)血中HPは骨破壊の優位な骨転移には、骨転移マーカーとして有用であるが、前立腺癌に特徴的である骨硬化性の転移に対しては、有用性が低いと考えられられた。