ABSTRACT 1847(P7-7)
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子宮体癌の所属リンパ節におけるサイトケラチン蛋白発現の意義:平田正人1,藪下廣光1,山田英史1,成宮尚男1,澤口啓造1,河井通泰2,有井吉太郎2,野口昌良1,中西正美11愛知医大・産婦,2豊橋市民病院・産婦)

Immunohistochemical expression of cytokeratin in pelvic lymphonodes not involved by endometrinal cancer : Masato HIRATA1, Hiromitsu YABUSHITA1, Hidefumi YAMADA1, Hisao NARUMIYA1, Keizo SAWAGUCHI1, Michiyasu KAWAI2, Yoshitaro ARII2, Masayoshi NOGUCHI1 and Masami NAKANISHI1 (1Dept. Obst. Gynecol., Aichi Med. Univ., 2Dept. Obst. Gynecol., Toyohashi City Hospital)

【目的】子宮体癌における所属リンパ節への微小転移の診断が、サイトケラチン蛋白の免疫組織化学的発現の検索により可能か否かを検討した。
【方法】骨盤リンパ節転移陽性の子宮体癌10症例における原発巣、リンパ節のパラフィン包埋切片を材料とした。サイトケラチン、CA125、p53の発現の検出およびマクロファージの同定はABC法にて行った。
【結果】原発巣および転移陽性リンパ節(13ブロック)では全てにサイトケラチンの発現がみられた。転移陰性リンパ節(46ブロック)でのサイトケラチン発現は7例(70%)、19ブロック(41.3%)にみられた。これらの発現はマクロファージに局在し、p53と同時同所発現したものが19ブロック中4ブロック(21.1%)、CA125と同時同所発現したものが11ブロック(57.9%)であった。
【結論】子宮体癌の非転移所属リンパ節組織内でのサイトケラチンの発現は、微小転移の可能性を示唆する。