ポスターセッション

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マイトマイシンC吸着微粒子活性炭により腹腔内リンパ系組織をターゲットした漿膜浸潤胃癌に対する術前化学療法：白数積雄、萩原明於、岡本和真、阪倉長平、大辻英吾、北村和也、谷口弘毅、沢井清司、山口俊晴、高橋俊雄 （京都府立医科大学第一外科）

Preoperative chemotherapy for advanced gastric cancer with serosal invasion using mitomycin C bound activated carbon particles targeting the lymphatic tissues in the peritoneal cavity：Morio SHIRASU，Akeo HAGIWARA，Kazuma OKAMOTO，Chohei SAKAKURA，Eigo Otsuji，Kazuya KITAMURA，Hiroki TANIGUCHI，Kiyoshi SAWAI，Toshiharu YAMAGUCHI，Toshio TAKAHASHI （1st Dept．of Surg． Kyoto Pref．Univ．of Med．）

漿膜浸潤胃癌症例4例にマイトマイシンC吸着微子活性炭（MMC-CH）を手術前日に腹腔内投与し、MMC-CHの到達部位と癌細胞の転移形成部位の相関を検討した。全例においてMMC-CHは大網乳斑や腸間膜に存在するリンパ系組織に選択的に取込まれており、開腹時に腹腔内に遊離状態で残存する活性炭粒子を認めなかった。1例の大網乳斑に組織学的転移を認めたが、この大網乳斑にもMMC-CHは取込まれており、MMC-CHの到達部位と癌細胞の局在は一致していた。腹膜播種性転移が大網や腸間膜に好発することを考慮すると、MMC-CHはこれらの好発部位に選択的に移行し、腹腔内リンパ系組織をターゲットした有効な化学療法となる可能性が示唆された。