ABSTRACT 1888(P7-9)
 ポスターセッション一覧 トップ 


ヒト非小細胞肺癌のSCIDマウス同所性移植でのリンパ行性転移モデルの樹立:石倉久嗣,近藤和也,三好孝典,木下英孝,広瀬敏幸,門田康正(徳島大・医・2外)

Establishment of a SCIDmouse model with lymphogenous metastatis by human lung cancer cell line : Hisashi ISHIKURA, Kazuya KONDO, Takanori MIYOSHI, Hidetaka KINOSHITA, Toshiyuki HIROSE, Yasumasa MONDEN (Dept.2nd Surg. Tokushima Univ)

【目的】肺癌は早期にリンパ節転移を来すが,その適切なモデルの報告はほとんどない.今回我々は,肺癌リンパ行性同所性移植モデルを作成し,その経時的な転移状態を詳細に検討した.【対象】ヒト扁平上皮癌細胞株Ma44-3を使用した.【方法】6-8週令のSCIDマウスに,経皮的に肺内に癌細胞を1.0×105個/10μl注入し,3,5,7,9,12,15日目にマウスを犠死せしめ,病理学的に肺内腫瘍の状態,リンパ節転移の様式を検討した.【結果】肺内に形成された腫瘍は,7日以降で明らかな腫瘍塊を形成ししていた.また病理組織学的には,肺内の腫瘍は血管あるいは気管支周囲を増生しながら中枢側へ進展し,リンパ行性転移が示唆された.縦隔への転移は7日目より全例で見られた.【考察】このモデルはリンパ行性に転移することから,臨床で認められる肺癌の進展様式ををよく反映していると考えられ,リンパ行性転移の治療に寄与できると考えられた.
3日5日7日9日12日15日
脳内腫瘍1/32/33/32/34/44/4
縦隔転移0/30/33/32/34/44/4