ABSTRACT 1907(P8-1)
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ヒト型モノクローナル抗体SK1を用いた腫瘍関連抗原ペプチドの同定 : 安冨 淳, 幸田圭史, 斉藤典男, 中島伸之(千葉大・第一外科)

Identification of an immunoreactive peptide sequence as an adenocarcinoma associated antigen recognized by the human monoclonal antibody SK1 : Jun YASUTOMI, Keiji KODA, Norio SAITO, Nobuyuki NAKAJIMA (Dept. of Surgery I, Chiba University)

ヒト型モノクローナル抗体 (HuMab) SK1 が認識する抗原分子 : AgSK1 (42-46kDa の糖蛋白) は大腸癌を始め広く adenocarcinoma に発現している。この AgSK1を遺伝子レベルで解析した。ヒト大腸癌細胞株 HT29 より抽出した mRNA 及び lambda gt22A を用いて作製した cDNA ライブラリーを HuMab SK1 を用いてスクリーニング した。強陽性を示した cDNA クローンのサイズは 1.5Kb、N 末端に 54 アミノ酸をコードするopen reading frame が存在した。さらにその一部を GST fusion protein として発現し、HuMab SK1 を用いたWestern blotting にて C 末端の 20-mer ペプチドにエピトープが含まれることが示唆された。また、合成ペプチドによる competitive EIA assay やウサギの免疫にてこれを確認した。データベースの検索では特に類似した protein sequence は認められなかったが、infant brain からの EST clone に極めて高い相同性を示すものを認めた。