ポスターセッション

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Autologous Dendritic Cells を用いたAnti-self p53 Cytotoxic T Lymphocytes の誘導：近松一朗,江浦正郎（熊本大・耳）

Generation of Anti-self p53 Cytotoxic T Lymphocytes from Peripheral Blood Lymphocytes Using Autologous Dendritic Cells: Kazuaki CHIKAMATSU,Masao EURA (Dept. of Otolaryngol. Kumamoto University, School of Medicine)

p53のmutationは多くの癌で認められており、これはp53分子の過剰発現を生じ、CTLの認識する抗原分子となる可能性がある。我々はHLA-A2+の健常人よりanti-self p53 CTL の誘導を試みた。
HLA-A2 binding peptide p53 p264-272を合成し、末梢血よりDendritic cells (DC)を誘導しこのpeptideをpulseしてstimulator cellsとして用いた。その後cytokinesを含むmediumで培養しこのpeptide特異的CTLの誘導を試みた。
誘導されたbulk CTLはpeptide-pulsed A2+ target cellに対し細胞傷害性を示すもnon-pulsed target cellに対しては細胞傷害性を示さなかった。bulk CTLから樹立したcloned CTLはmutant human p53 gene をtransfectしたA2+ cell lineに対し細胞傷害性を示した。更にこれまで既にwild-type sequence p53 p264-272 epitopeをpresentしていることが報告されているcell line(SCC-9)に対して傷害性を示さなかったが、GM-CSFの産生が認められた。
autologous DC を用いてanti-self p53 CTLを誘導できたが、より強力なanti-tumor reactivity をもつanti-p53 CTLを誘導するための更なる改良が必要と思われた。