ABSTRACT 1967(P8-4)
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脳腫瘍・婦人科系腫瘍の自己由来CTL誘導時に加えたCD4+ T細胞の効果: 西條薫1、林田みどり1、香山雅子1、八杉(小林)朋子1、青木基子1、加藤麻矢子1、飯村恵美1、鶴嶋英夫2、坪井康次3、沖明典4、大野忠夫11理研・細胞開発銀行、2西南医療センター・脳外、3筑波大・脳外、4賛育会病院・産婦)

Stimulatory effect of CD4+T lymphocytes on generation of autologous CTL in brain- and gynecological-tumor patients. : Kaoru SAIJO1, Midori HAYASHIDA1, Masako KOHYAMA1, Tomoko YASUGI-KOBAYASHI1, Motoko AOKI1, Mayako KATO1, Emi IIMURA1, Hideo TSURUSHIMA2, Koji TSUBOI3, Akinori OKI4 and Tadao OHNO1 (1RIKEN Cell Bank, 2Dept. Neurosurg., Ibaraki Seinan Med. Center, 3Dept. of Neurosurg. Inst. Clinical Med. Univ. Tsukuba, 4Dept. of Obst. & Gynec. San-ikukai Hosp )

【目的】ヒト腫瘍に対する自己末梢血由来CTLを誘導する過程で得たCD4+ T細胞にはヘルパーT細胞機能を期待できるため、これを添加し再度CTLを誘導した時の腫瘍細胞傷害活性に対する増強効果を検討した。
【方法】末梢リンパ球(PBMC)からIL-1,IL-2, IL-4, IL-6存在下で自己腫瘍細胞に対するCTL誘導培養を行い、このとき得たCD4+T細胞をPBMCからのCTLの誘導に加えて、自己腫瘍に対する細胞傷害活性を比較検討した。
【結果と考察】1)自己脳腫瘍細胞による再刺激2回後でも自己腫瘍細胞に対する傷害活性を示さなかった一症例において、CD4+ T細胞を加え誘導した場合は、自己腫瘍に対し高い細胞傷害活性有するCD4+ T 細胞が得られた。2)他の症例でも、自己脳腫瘍細胞による再刺激1回後のCTLは、誘導時のIL-4の濃度(0- 670U/ml)に関わらず、対照 (without CD4+ T)より、自己腫瘍に対する細胞傷害活性は増強された。3)婦人科系腫瘍の症例では、CD4+ T細胞を加えることによって、CD8+ CTLが得られ、対照よりも高い細胞傷害活性を示した。(科技庁)