ポスターセッション

一覧　トップ

Two-hybrid法を用いたApoptosis Signal-regulating Kinase (ASK) 1結合蛋白質の同定と機能解析：持田欣幸^1,2,3、齋藤正夫^1,2、西頭英起^1,2、天笠光雄³、宮園浩平¹、一條秀憲^1,2（¹癌研・生化、²東医歯大・第２歯科理工、³同・第１口外）

Functional analysis of Apoptosis Signal-regulating Kinase (ASK) 1 binding proteins: Yoshiyuki MOCHIDA^1,2,3,Masao SAITOH^1,2, Hideki NISHITOH^1,2, Teruo AMAGASA³, Kohei MIYAZONO¹, Hidenori ICHIJO^1,2 (¹Dept. of Biochemistry, The Cancer Inst., ²Dept. of Biomaterials Science, and ³Dept. of Oral & Maxillofacial Surgery, Tokyo Medical and Dental Univ.)

（目的）我々は、これまでの研究から新規MAPKKKであるASK1がTNF-αや種々のストレスによって活性化され、MAPキナーゼ伝達経路において重要な役割を担っていることを解明してきた。 ASK1活性化機構ならびに伝達経路のさらなる解明のために酵母のTwo-hybrid法を用いたところ、複数のASK1結合蛋白質が同定された。
（結果と考察）キナーゼドメインに変異導入したASK1変異体をBaitとして約1200個のポジティブクローンが得られ、その塩基配列を解析したところ既知及び新規の蛋白質を同定した。酵母及び293細胞を用いた過剰発現系の実験によりASK1との結合を確認した後に ASK1側の結合領域を調べたところ、そのうちのひとつの蛋白質はASK1のN・C両末端に特異的に結合する分子であることがわかった。現在、 Two-hybrid法によって同定された蛋白質が ASK1に結合することによってASK1の活性化制御メカニズムにどのような作用を及ぼしているかについて検討している。