ABSTRACT 2092(P9-5)
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IL-18とIL-12の併用効果(2):IFN-γ産生細胞の解析:大谷健司1,中村修治1,土岐美和子1,元田龍一1,栗本雅司2,折田薫三1(1林原生化研・藤崎細胞セ,2林原生化研・藤崎研)

Synergistic effects of IL-18 and IL-12(2): Analysis of IFN-gamma producing cells:Takeshi OTANI1,Shuji NAKAMURA1,Miwako TOKI1,Ryuichi MOTODA1,Masashi KURIMOTO2 and Kunzo ORITA1(1Fujisaki Cell Ctr.,2Fujisaki Inst.,Hayashibara Biochem. Labs.)

【目的】IL-18とIL-12は併用投与により相乗的な抗腫瘍効果と顕著なIFN-gammaの誘導効果を示す。今回、この IL-18とIL-12の併用投与においてIFN-(がどの臓器において産生されているか、また、どのような細胞が産生しているかについて調べたので報告する。
【方法】In vitroにおけるIFN-gamma産生;C57BL/6マウスの各臓器(脾臓、肝臓、胸腺、骨髄、腸管膜リンパ節および腹腔内細胞)より単核球を調製し、IL-18とIL-12を加えて24時間培養した後、培養上清中のIFN-(を測定した。In vivoにおけるIFN-gamma産生細胞の検出および同定;BALB/c あるいはC57BL/6マウスにIL-18とIL-12各1マイクログラムを1日1回2日間i.p.投与した後に各臓器(同上)より単核球を調製し、Brefeldin Aの存在下で4時間培養後、細胞内のIFN-gammaと細胞表面抗原を2重染色しFlow Cytometryにより細胞を同定した。
【結果】In vitroにおいてIL-18およびIL-12を併用すると、肝臓>脾臓>骨髄>腹腔内細胞>胸腺>腸管膜リンパ節の順で強いIFN-gamma産生誘導が見られた。In vivoのIL-18およびIL-12併用投与では、脾臓、骨髄、腹腔内細胞、肝臓においてIFN-gamma産生細胞が検出され、特に、肝臓において高い陽性率を示した。しかし、胸腺、腸管膜リンパ節では産生細胞は見られなかった。IFN-gamma産生細胞は主としてNK1.1陽性細胞およびT細胞であった。