ABSTRACT 2127(P10-2)
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プロB細胞・プレB細胞に特異的に反応する新規モノクローナル抗体を用いたヒト白血病細胞の解析と診断への応用:津金沢恵子1,2、北村ふじ子、松尾良信、清河信敬、藤本純一郎、烏山一都臨床研・免疫、住友電工、林原生化研、小児医療セ)

Analysis of leukemic cells with novel mAbs specific to early B cell progenitors: Keiko TSUGANEZAWA1,2, Fujiko KITAMURA1, Yoshinobu MATSUO3, Nobutaka KIYOKAWA4, Junichiro FUJIMOTO4, Hajime KARASUYAMA1 (1Dept. Immunol., Tokyo Metropoli. Inst. Med. Sci., 2SEI., 3Hayashibara, 4Children's Medical Center)

(目的)小児急性リンパ性白血病(ALL)は、Bリンパ球前駆細胞由来であるものが多いが、従来のCD10やCD19などのマーカーを用いた診断法ではB細胞分化のどの段階に由来するのかを鑑別するのは困難である。そこでプレB細胞期特異的に発現しているプレB細胞レセプターをマーカーにした分化ステージ診断の可能性を検討した。
(方法)ヒト・プレB細胞レセプターと反応するモノクローナル抗体3種(HSL11, HSL96, HSL2)を樹立し、白血病細胞株ならびにALL患者の骨髄・末梢血検体を蛍 光抗体法にて解析した。
(結論)HSL11とHSL96はプロB・プレB細胞に反応し、HSL2はプレB細胞のみと特異的に反応することがわかった。すなわち、この3種の抗体を用いた解析でB系白血病細胞の分化ステージ診断が可能となった。