ABSTRACT 2195(P11-1)
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印環細胞癌とその他の胃癌の予後の比較: 大辻英吾, 小林真一郎, 中西正芳, 松村博臣, 小出一真, 市川大輔, 岡本和真, 白数積雄, 阪倉長平, 北村和也, 谷口弘毅, 萩原明於, 沢井清司, 山口俊晴(京都府立医大・医・1外)

Prognosis of signet ring cell gastric carcinoma: Eigo OTSUJI, Shinichiro KOBAYASHI, Masayoshi NAKANISHI, Hiroomi MATSUMURA, Kazuma KOIDE, Daisuke ICHIKAWA, Kazuma OKAMOTO, Chohei SAKAKURA, Morio SHIRASU, Kazuya KITAMURA, Hiroki TANIGUCHI, Akeo HAGIWARA, Kiyoshi SAWAI, Toshiharu YAMAGUCHI (Dept. of Surg., Kyoto Pref. Univ. Med.)

[目的] 印環細胞胃癌の予後は様々な報告がある。今回、我々の教室で経験した印環細胞胃癌症例の予後についてその他の胃癌と比較・検討した。[方法] 過去25年間に京都府立医大第一外科で行なった胃癌に対する胃切除術1498症例を検討の対象とした。そのうち、154症例(10.3%)は印環細胞癌であり、1344症例(89.7%)はそれ以外の組織型であった。印環細胞癌の10年生存率をそれ以外の組織型の癌と比較した。予後は早期癌と進行癌とに分類して比較した。 [結果] 印環細胞癌全体の術後生存率はその他の胃癌より有意に良好であった。早期癌の印環細胞癌の術後生存率は、その他の癌より有意に良好であった。また、進行癌では両群に有意差が認められなかった。 [まとめ] 早期の印環細胞胃癌の予後は他の組織型の癌より良好であると考えられた。