ポスターセッション

一覧　トップ

Agaricus blazei抽出蛋白多糖体によるNK細胞の腫瘍侵潤性増強及び活性増強：藤宮芳章^1,2、大志万浩一²、鈴木洋一^3,、片倉隆一^3,、海老名卓三郎¹（宮城がんセ・¹免疫・^3,脳外、²住友林筑波研）

Enhanced tumor-infiltrating and killing activity of NK cells by proteoglucan extracted from Agaricus blazei Murill: Yoshiaki FUJIMIYA^1,2, Ko-ichi OSHIMAN², Youichi SUZUKI^3,, Ryuichi KATAKURA^3,, Takusaburo EBINA¹ (¹Dep. of Immunology, ^3,Neurosurgery, Miyagi Cancer Center, ²Sumitomo Forestry Tsukuba Research Inst.)

〔目的〕A.blazeiの蛋白多糖体の抗腫瘍活性化について、腫瘍特異的選択毒性とその結果としてアポトーシスが生じる機序を提唱したが、同抽出物が免疫機能を増強する直接証明はない。今回蛋白結合a-1,4-glucan+β-1,6-glucanが、免疫担当細胞の腫瘍侵潤性を推進しかつその腫瘍細胞特異的傷害活性を増強することを証明した。
〔方法・結果〕BALB/cマウスMethA二重移植系で、抽出物を右腫瘍内に連日７日間投与し、左右の腫瘍を採取FACSでNKの割合を測定した。αNK1.1抗体結合Dyna beads法でNK細胞を集め傷害活性を⁵¹Cr法で測定した。右腫瘍で生理食塩水注射Control と抽出物でNKの割合に違いが無かったが、左腫瘍ではContの2７.0±3.0%に対し抽出物で40.9±0.6 %と上昇した。NKのMethAに対するcytoto-xicityは抽出物注射で約18%生食で0%で、正常脾臓細胞を傷害しなかった。抽出物はNK細胞をrelocateさせるが、活性化機序についてNK表層のβ-glucan binding lectinと抽出物の構造との関連性を解明する必要がある。