ポスターセッション

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産業廃棄物コンブ仮根（付着部）由来、抗腫瘍活性物質の検出と構造解析：高橋延昭¹,小鹿一²,堂ヶ崎知格^3,, 高橋秀史４,福岡秀雄^3,,佐原弘益¹,佐藤昇志⁴,菊地浩吉⁴,森道夫¹（¹札医大・臨海医研,²名大・農,^3,麻布大・環境,⁴札医大・病理）

Detection and molecular analysis of anti-tumour active substance(s) derived from the rehizoid portion of kelp：Nobuaki TAKAHASI¹, Makoto OJIKA², Chikaku DOGASAKI^3,, Shuji TAKAHASHI⁴, Hideo FUKUOKA^3,, Hiroeki SAHARA¹, Noriyuki SATO⁴, Kokichi KIKUCHI⁴, Michio MORI¹ (¹Marine Biomed. Inst., Sapporo Med. Univ., ²Sch. of Agri. Sci., Nagoya Univ., ^3,Fac. of Envi. Health Sci., Azabu Univ., ⁴Dept. of Path., Sapporo Med. Univ.）

〔目的〕高血圧に効果をみせる市販の根コンブ食品はコンブ茎部に相当する。本来の根は仮根（付着部）と云われ水産廃棄物として大量に放棄される。本研究はそれのバイオマス資源としての活用を検討したもので、さらに、本研究は天然物によるエストロジェン依存乳癌細胞の増殖阻害物質検索の一環でもある。
〔方法〕リシリコンブ（Laminaria japonica var. ochotensis）の仮根を用いた。その50gを一単位として、200mlの90％アルコール中、ミキサーで細片とし、二晩抽出した。それを濾過後、活性型中性アルミナ20mlカラムを通過させ、それに吸着した物質を30、70、100％蒸留水で溶出した。実験には、100％、70％（30％アルコール）水分画を用いた。その後のゲル濾過（Sephadex G-25）、HPLC（C8）は常法通り為された。抗腫瘍活性の判断には、HeLa子宮頚部頚癌細胞とMCF7乳癌細胞を用い、MTT assay 法でまず検討した。
〔結果〕HPLC（C8）の逆相クロマトで、アセトニトリル10％と20-30％に溶出してくる物質に強い増殖阻害活性を認めた。現在、大量分取、構造解析中である。