ABSTRACT 2321(P12-11)
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Sodium5,6-benzylidene-L-ascorbate(SBA)とsodium ascorbate (AsNa)の作用の比較:大井毅1、田村明彦2、坂上宏2、佐藤正弘2、佐藤和恵3、東風睦之4(明海大・歯・2口腔病理、1歯科薬理、3昭和大・薬・分セ、4一条会病院)

Comparative study of the antitumor action between SBA and AsNa: Takeshi OI1, Akihiko TAMURA2, Hiroshi SAKAGAMI2, Masahiro SATO2, Kazue SATOH3, Mutsuyuki KOCHI4 (Depts. of 1Oral Pathol. & 2Dent. Pharmacol., Meikai Univ. Sch. Dent., 3Anal. Ctr., Sch. Pharm., Show Univ., 4Ichijokai Hosp,)

〔目的〕我々は、SBAの末期癌患者、ラット誘発肝癌に対する変性壊死作用、ヒト前骨髄性白血病細胞HL-60に対するアポトーシス誘導活性を報告してきた。今回、SBAと、その分解物である AsNaの作用を比較検討した。〔方法〕生細胞数は、トリパンブルー排除能とFACSにより;ラジカル強度はESRにより;MetのMet-SOへの酸化はアミノ酸分析機で、H2O2量は過シュウ酸法により定量した。〔結果と考察〕SBAは、AsNaと比較して、細胞死誘導活性及びH2O2産生量は、有意に低いが、ラジカルの生成とMetの酸化活性は若干高く、カタラーゼ感受性は、低かった。SBA処理HL-60細胞は、アポトーシス小体が形成される直前に、細胞の大型化と、多数の空胞形成が観察された。SBAとAsNaでは、その作用機序が異なる可能性が示唆された。