ABSTRACT 2324(P12-12)
わが国における抗癌剤感受性試験の現況:久保田哲朗1、谷村弘2、高木弘3,、山上裕機2、秋山清次3,、前原喜彦4,谷川允彦5,北島政樹1、近藤達平4(制癌剤適応研究会:1慶大・医・外,2和歌山医大・二外,3,名大・医・二外,4九大・腫瘍セ,5大阪医大・消外,6東海中央病・外)
Chemosensitivity test in Japan : Tetsuro KUBOTA1, Hiroshi TANIMURA2, Hiroshi TAKAGI3,, Hiroki YAMAUE2, Seiji AKIYAMA3,, Yoshihiko MAEHARA4, Nobuhiko TANIGAWA5, Masaki KITAJIMA1, Tatsuhei KONDO6 (Depts. Surg., 1Keio Univ., 2Wakayama Medical Col., 3Nagoya Univ., 4Kyushu Univ., 5Osaka Medical Col., 6Tokai Chuo Hosp.)
抗癌剤感受性試験の現況を明らかにするため1996年に2回全麹ワ感受性試験の現況を明らかにするため1996年に2回全国調査を行った。第1回全国調査は感受性試験実施可能な87施設(71%)より回答を得た。抗癌剤感受性試験は、1993年:1,747例、1994年:1,934例、1995年:2,147例に行われ、実施症例数は年々増加傾向を示した。感受性試験の方法は、SDI法20、CD-DST法5、Collagen-Matrix法4, ATCCS法3, ATP法2, Dye-exclusion法2, Nude Mouse法2, SRC法1、その他4であった。第2回全国調査は43施設から回答を得た。全体で1,101例の臨床相関症例が蓄積され、抗癌剤感受性試験の臨床効果予測性は真陽性率は46.6%、真陰性率は93.0%で、正診率は74%であった。わが国における抗癌剤感受性試験の現況は、(1)普及性:全国42施設で現在施行され87施設で実施可能である。(2)過去の実績:1993〜1995年で1,891件/年施行さi゜去の実績:bX3〜95年で1,891件/年施行されている。(3)臨床効果予測性:1,101症例の74%が正診された。【結語】抗癌剤感受性試験は、低感受性薬剤を盲目的治療より除外することによる医療費の削減を可能にし、癌治療に新たな局面を展開するものと予想される。れる。と予想される。