ABSTRACT 2334(P12-12)
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子宮頚部扁平上皮癌に対する多剤併用効果の検討:志田京子,西田正人,佐藤有希,西出健,角田肇,久保武士(筑波大・臨床)

Chemosensitivity of uterine cervical cancer in vitro : Kyoko SHIDA,Masato NISHIDA,Yuki SATOH,Ken NISHIDE,Hajime TUNODA,Takeshi KUBO(Univ. of Tsukuba,Dept. of Obstet.&Gynecol.)

<目的>近年新薬の開発に伴って、子宮頚部扁平上皮癌に対して有効な薬剤の存在が指摘されている。本研究では、頸癌化学療法の新しいレジメンを開発するにあたり、DOSSによって抗癌剤の多剤併用効果を検討することを目的とした。<方法>7種のヒト子宮頚部扁平上皮癌由来細胞株を用い,CDDP,254S,MMC,SN38,BLM, 5FU,ETPの7剤を使用した。96穴microplateに細胞を撒き(0日)、薬剤と1時間接触させ(1日)、培養を継続し、WST -1によるSDI法によって酵素活性を測定し(5日)、surviving fractionから抗腫瘍効果を判定した。効果判定はAUC接触時にIC50が得られる場合を有効とした。有効な薬剤を選択した後、2剤の併用効果をIsobologramを用い検討した。<結果>有効とされたのは、CDDP,254S,MMC,SN38の4剤であった。この4剤のうち、2剤を併用すると、MMC-254S、MMC-SN38で拮抗効果が、その他の組み合わせで相加効果が認められた。<結論>新規抗癌剤を含む4剤が子宮頚部扁平上皮癌に有効と判定された。また、相加効果が認められた組み合わせでは、副作用を分散するという観点より併用療法の有効性が示唆された。