ポスターセッション

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モノクローナル抗体―抗癌剤conjugateを投与した担癌マウスにおける組織中薬物濃度の検討：太田順子¹、深澤一雄¹、坂本尚徳¹、時田尚志²、遠藤啓吾³、稲葉憲之¹(¹独協医大 産婦、²千葉がんセ、³群馬大 医 核医学)

A study on the tissue drug concentration in tumor bearing-nude mice treated with monoclonal antibody-anticancer drug-conjugate:Yoriko OTA1, Ichio FUKASAWA1,Takanori SAKAMOTO1,Hisashi TOKITA2,Keigo ENDO3,Noriyuki INABA1 (1Dept. Ob/Gyn,Dokkyo Univ. School of Medicine,2Chiba Cancer Ctr,3Dept.Nuclear Medicine,Gunma Univ.)

[目的]抗cytokeratin-8モノクローナル抗体6D7にcarbo-platinを結合させたconjugateをヒト卵巣癌OVA-1移植ヌードマウスに投与しその腫瘍発育抑制効果、急性毒性並に組織中プラチナ濃度を薬物単独投与群と比較した。
[方法]6D7のOVA-1特異性は125I標識6D7を担癌マウスに投与し組織放射能分布で評価した。Dextranを介して6D7に薬物を結合させ担癌マウスに投与して1)腫瘍容積と体重を5週間計測、2)30分後まで経時的に血液、腫瘍等組織を採取しそのプラチナ濃度を原子吸光法で測定した。
[成績]6D7のOVA-1特異性は高く6D7-conjugate群では薬物単独群に比べ腫瘍発育抑制効果は有意に高く体重減少はより少なかった。腫瘍中プラチナ濃度は6D7con-jugate群で30分後まで上昇したが薬物単独群では7分後からより低値で漸減した。[結論]6D7-conjugate群では急性毒性はより軽度であり腫瘍中薬物濃度がより長く保たれるため腫瘍発育抑制効果が高いことが示された。