ポスターセッション

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胃癌細胞株に対する５―ＦＵ／ＣＤＤＰ併用処理―ＣＤＤＰ処理時期の違いにおける抗腫瘍効果増強に関する検討ー
長　晴彦、今田敏夫、大島　貴、塩澤　学、山田六平、羽鳥慎裕、分部　敏、高橋　誠、利野　靖
(横浜市立大学第一外科)

Effect of 5-FU/CDDP combination against human gastric cancer cell lines: Haruhiko CHO , Toshio IMADA , Takashi OSHIMA , Manabu SHIOZAWA , Roppei YAMADA , Shinsuke HATORI , Satoshi WAKEBE , Makoto TAKAHASHI , and Yasushi RINO (1st. Dept. of Surg. , Yokohama City Univ.)

（目的）胃癌細胞株に対し5-FU/CDDP併用処理を行い、CDDP投与時期の違いにおける抗腫瘍効果の増強に関し検討した。（対象と方法）４種の胃癌細胞株（MKN-1, MKN-28, MKN-45, MKN-74）をIC₅₀相当量の5-FUにて７２時間処理した。これに加え、IC₅₀相当量のCDDPにて８時間処理を行い、その時期を1）非処理群、２）先行処理群、３）同時処理群、４）８時間後処理群、に分け、抗腫瘍効果を比較した。抗腫瘍効果の判定はMTTアッセイにて行った。（結果）１）４種の細胞株いずれにおいても5-FU/CDDP併用処理群の増殖率は、CDDP非処理群と比較し低下していた。２）MKN-1を除いた３つの細胞株ではいずれもCDDP処理の時期が遅くなる程細胞の増殖率が低下していた。（まとめ）5-FU/CDDP併用処理は5-FU単独処理と比較し抗腫瘍効果の増強を認め、CDDPの処理時期により抗腫瘍効果の違いが明かとなった。