ポスターセッション

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ARA-C を用いた音響化学療法の検討：立花克郎¹,内田俊毅¹,辻田直隆²,山下信哉²,小川皓一²（福岡大・医・¹第一内,²第一解剖）

Sonodynamic Effects of ARA-C on Leukemic Cell line (HL-60): Katsuro TACHIBANA¹, Toshiki UCHIDA¹, Naotaka TSUJITA², Nobuya YAMASHITA² and Koichi OGAWA² (First Dept. of Internal Medicine and Anatomy, Fukuoka Univ. Sch. Med.)

［目的］今回、我々はARA-Cによる超音波化学療法の抗腫瘍効果を, HL-60細胞に対してcolony assayで検討した。また電顕で膜表面への影響を観察した。［方法］HL60(2.5x10^4/ml) の細胞混濁液1mlを試験管(n=4)に分注し, ARA-Cを 0, 2X10^-8 M添加した。超音波(US:45KHz) 0.3W/cm^2を0, 60, 120秒間連続照射した。各処理後, 20%FCS、2%メチルセルロースの条件下でイスコフ培地に5000/dish を植え、培養10日目にカウントして各条件下でのcolony数を比較した。電顕観察は超音波照射直後固定し観察した。［結果］Control 無処置群のcolony数は822.0±25に対し超音波照射群（60, 120sec) は785±76, 685±24であった。一方、ARA-C単独添加群、超音波併用群（60, 120sec)は806.0±6.3, 605±9.1, 421±14であった。超音波薬物併用群は各単独群と比べ有意な差が認められた(*p<0.0001, ANOVA)。走査電顕では超音波による細胞膜表面の変化が認められた。［結論］ARA-Cの殺細胞効果が超音波エネルギーで促進された。超音波により薬物の細胞膜透過速度が変化したと思われる。