ABSTRACT 2411(P12-17)
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新規ジオキサン糖型ヌクレオシド類およびUDPー糖類縁体の殺細胞活性と生理活性:前田満和1,徳善玲子1,梶本直子3, 山泉二郎2, 津田洋幸11国立がんセ・研・化療,2生物,3北里大・薬)

Cytotoxicity and biological activities of new dioxane nucleosides and their UDP-sugar analogs in cancer cell lines: Mitsuaki MAEDA1, Reiko TOKUZEN1, Naoko KAJIMOTO2, Ziro YAMAIZUMI3, Hiroyuki TSUDA1, (1Exp.Pathol.& Chemother. Div. Natl. Cancer Center Res.Inst.,2Biology Div. 3Pharm. Sci. , Kitasato Univ. )

【目的】細胞表面のプロテオグリカン等は糖鎖抗原として知られているように重要な役割を担っている。しかしながらその機能あるいは制御など不明な点が多々ある。そこで生化学的に既知の糖鎖合成酵素の基質であるUDPー糖(UDPーグルコース等)中のウリジン糖部(リボース)をジオキサン環に変換した誘導体を合成し、糖転移酵素に対する挙動を検討する。【方法】塩基としてウラシル、シトシン、チミン等を含むピリミジンージオキサンヌクレオシド類、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン等を含むプリンージオキサンヌクレオシド類およびヌクレオチド類を合成し、その殺細胞活性をヒトがん細胞株を用いて検討する。さらに、各種単糖ー1ーリン酸と上記ヌクレオチドとの縮合によりジオキサンヌクレオシド二リン酸ー糖類縁体を合成し、殺細胞活性および糖転移酵素に対する阻害能を検討する。【結果】1)5-Hydroxymethyl-2-methoxy-3(R)-{nucleo-base-1(9)-yl}-1,4-dioxane類はいずれの異性体(2位および5位の立体異性体4種類)もKATOIII、MKN28、MKN74細胞株等に対して全く殺細胞活性を示さなかった。各ヌクレオチド類、ジオキサンヌクレオシド二リン酸ー糖誘導体の殺細胞活性および糖転移酵素に対する効果についても言及する。