ポスターセッション

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Dual color FISH 法を用いた肺腺癌細胞における8番染色体異常率とc-myc遺伝子増幅率の関係 〜O期とIIIＡ期との比較〜：窪倉浩俊^１、三上 厳^１、鈴木成治^１、天神敏博^１、小泉 潔^１、田中茂夫^１、金子安比古^２（^１日本医大・二外、^２埼玉がんセ・血内）

Chromosome 8 copy numbers and incidence of c-myc gene amplification in adenocarcinoma of the lung by dual color FISH analysis : Hirotoshi KUBOKURA¹, Iwao MIKAMI¹, Seiji SUZUKI¹, Toshihiro Tenjin¹, Kiyoshi KOIZUMI¹, Shigeo TANAKA¹, Yasuhiko KANEKO² (^１Surgery２, Nippon Med. School, ^２Dept. of Hematology, Saitama Cancer Ctr.)

[目的] dual color FISH法を用いて細胞遺伝子学的に、8番染色体数的異常とc-myc gene増幅率を測定し、病理学的因子と予後の関係について検討した。 [対象と方法] 埼玉県立がんセンターにおいて切除した肺腺癌標本を使用した。その中でI 期およびIII A期各7例に対し、dual color FISH法を用い、8番染色体数とc-myc gene 増幅率を観察した。[結果]８番染色体数的異常はI 期：III Ａ期＝42.6％：39.0％（p=0.79）、c-myc gene増幅率はI 期：III Ａ期＝56.1％：60.9％ (p=0.53)と統計学的有意差を認めなかった。また全14例中5年以上生存6例と5年未満生存8例を比較してみた。8番染色体数的異常は、未満：以上＝44.9％：35.3％ (p=0.47)、c-myc gene 増幅率は、未満：以上＝59.5％：57.2％ (p=0.76)であり、統計学的有意差を認めなかった。[結語]肺腺癌における8番染色体数的異常、およびc-myc geneの増幅率異常は癌早期の段階から発現しているものと思われた。