ABSTRACT 2495(P15-2)
乳癌に対するdual color FISH法による染色体異常率の観察:天神敏博、三上厳、窪倉浩俊、小泉 潔、清水一雄、田中茂夫、(日本医大・二外)
Chromosome aberration rate in breast cancer by dual color fluorescence in situ hybrididization analysis : Toshihiro TENJIN, Iwa MIKAMI, Hirotoshi KUBOKURA, Kiyoshi KOIZUMI, Shigeo TANAKA (Dept. of second surgery, Nippon Medical School)
[目的]乳癌はさまざまな染色体異常をきたすことは知られている。一方dual color FISH法は近年発達し染色体の相対的関係を知ることができ そのためdeletionやamplificationなど染色体異常が観察が可能となった。そこで乳癌細胞に対してc-myc geneとchromosome 8及び20q13とchromosome 20のDNA probeを使用し染色体異常率を測定した。
[方法]乳癌は新鮮手術を使用し鋏とコラギナーゼにて細胞を単離し カルノア固定お行ない4℃にてFISHをおこなうまで保存した。In situ hybridizationは二種類のDNA probeを各々1μlとhybridization buffer を7μl使用し73℃にておこなった。観察は細胞あたりの二種類の蛍光シグナルを蛍光顕微鏡下にて測定した。細胞は100から200個を測定し そのシグナル数の比較から染色体異常率として表現し病理学的諸因子と比較した。
[結果]乳癌における病理学的因子とdual color FISH法によるc-myc gene及び20q13の染色体増幅率には関係があることが示唆された。