ABSTRACT 2581(P16-1)
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末期がん患者の在宅療法に関する意識調査:根本良介,中村勇夫(鳥取県立中央・泌)

A questionnaire survey in hospice care at home: Ryosuke NEMOTO,Isao NAKAMURA(Dept.Urol., Tottori Prefectural Central Hospital)

末期癌患者の在宅治療すなわちホームホスピスはこれから普及していくと思われるが課題も多い.今回,一般人を対象に癌患者の自宅療法に関するアンケート調査をおこなった.対象は年代ごと,男女別に無作為抽出した鳥取県内在住の一般住民429名と看護専門学校生105名である.質問内容は癌の告知,末期癌の在宅療養の受け入れ,癌に関する用語の習熟度など12項目で,選択式である.解答用紙によった.結果は,癌の告知を受けたいとの希望が半数近くあるものの,肉親への告知には80%が否定的であった.末期癌の在宅療法を肯定したのは20%で,その条件として家族,医師への依存度が大きかった.癌に関する単語の知識からは末期癌の在宅療法に関する具体的内容の理解が十分でなく,特に緩和治療についての情報には乏しいと思われた.